ディスカバー:クライストチャーチ&ノース・カンタベリー

広大なカンタベリー平原と渓谷を持つ、ニュージーランド最大であるこの地域には、いくつかのこの国最高のワインを産する隠れた秘宝として、発見する機が熟している。

The scenery surrounding Mud House at sunset in Canterbury.
Mud House
greystone wines in winter, snow on the ground and no leaves on the vines
Greystone Wines

クライストチャーチ空港に降り立ち北へ向かうと、1時間以内でワイン界の隠れた名醸地の一つ、ワイパラ・ヴァレーに到着する。小規模生産者は、サプ・リージョンの特性を表現することで高い評価を受けており、最近開発されたサイクリング・コースは、この地域のセラー・ドアー数軒を結ぶ観光の目玉となっている。地元の人以外がほとんど気付かないうちに、ワイパラ・ヴァレーはニュージーランドを代表するワインと食の産地に仲間入りしたのだ。 

ノース・カンタベリーの冷涼で乾燥した気候、そして日照量の多さと長い生育期間はさまざまなブドウ品種に適しており、エレガントで風味豊かなピノ・ノワールにシャルドネ、そしてアロマティック系品種のワインで評価を得ている。現在、同地域の至るところにブドウ畑が点在しており、南はワイマテから北はシェヴィオットまで、バンクス半島やワイパラ・ヴァレーといった微小気候を持つエリアも含まれる。

 南島最大の都市であるクライストチャーチは、伝統的なイギリスの雰囲気と、カンタベリー地震後の都市再生における創造性と革新性が特徴だ。

街のアートギャラリーや屋外マーケットは、ヴィンテージの路面電車やクラシックなエドワード朝様式の小舟を使って探索できる。また、徒歩で散策する場合は、網の目ように広がり続ける路地に軒を連ねるさまざまなブティック、カフェやバーなどがおすすめ。

絵のように美しいこの街はまた、国際空港と共に南島のアドベンチャーをめいっぱい楽しむための玄関口としての役割も果たしている。キラキラ輝く太平洋や壮大なサザン・アルプス山脈、そしておしゃれな町並みや秘境の入り江が点在する火山地形のバンクス半島へ短時間のドライブでたどり着くことができる。

2019年、この地域はナショナル・ジオグラフィック・トラベラー誌によって世界で最も冒険を楽しめる目的地の一つに選ばれた。一つの地域でこれほど幅広いアクティビティーを楽しめる場所は他にはなかなか見つからないだろう。カイコウラでのホエール・ウォッチングやアカロアでのドルフィン・スイムに始まり、数多くのスキー場でのスキーや、壮観なアオラキ・マッケンジー・インターナショナル・ダーク・スカイ・リザーヴ、さらにはマウンテンバイク、ジップライニング、カヤッキング、キャニオニング、ラフティング、ジェットボードに至るまで、自由に選ぶことができる。

 

旅のヒント

 

クライストチャーチ国際空港がカンタベリー地方の玄関口となる。オークランドからの飛行時間は1時間25分、ウェリントンからは1時間。カンタベリーを体験するには陸路がベスト。アルパイン・トライアングルのツアー・ルートは、のどかな丘陵地帯と険しい海景を横断し、高原のスパ・リゾート、ハンマー・スプリングスを抜け、ワインが豊富なワイパラ・ヴァレー、ホエール・ウォッチングが人気の海岸沿いのエコ・スポットであるカイコウラへと、訪れる人を魅了する発見の旅へと誘う。

世界的に有名なトランスアルパイン列車の旅は、クライストチャーチを出発後パッチワークのようなカンタベリー平原を横断、ワイマカリリ川に沿って深い渓谷を通り、南アルプス山脈をスリリングに走り抜ける。

 お見逃しなく:ニュージーランド有数のワインと食の産地として知られるワイパラ・ヴァレーでは、ファーム・フード・ツアー、トリュフ狩りや野生食物の採集が楽しめる。

 

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