コンクール受賞歴
2015年 第4回J.S.A.ソムリエ・スカラシップ優秀者選出
2015年 第1回 New Zealand Winegrowers Award受賞
2017年 第3回 Wines of Portugal Japanese of The year 優勝
2019年 第2回 Family of Twelve wine tutorial選出
2020年 第9回 全日本最優秀ソムリエコンクール準優勝
ソムリエになろうと思ったきっかけや理由を教えて下さい。
セクションウエイターとして勤務していた頃、当時のソムリエが抜栓したChateau Ducru Beaucaillou 1995のテイスティングをさせてくれました。その美味しさ、複雑さに感動していた所、ソムリエが『今飲んだワインを作っている国は?どんなブドウを使っているの?どこのアペラシオン?明日までに勉強しておいで』と言ってくれて、これが私がワインに興味を持つ、ソムリエを志すきっかけになった出来事だと思います。
ニュージーランドでどのようなワインに関する経験をされましたか?
初めてニュージーランドを訪れたのは、幸運にも受賞することが出来た2015年のNew Zealand Winegrowers Competitionの副賞としてでした。そこで北島から南島の主要なワイン産地、生産者を訪問させて頂き、ニュージーランドのワインの多様性、可能性の高さ、食事との相性の良さ、ワインを造っている人々の人柄など様々な魅力に魅了され、一気に好きになり、その後2018年から1年間オークランドのファイン・ダイニング・レストランであるGrove Restaurantでソムリエとして勤務しました。Folium Vineyardsの岡田さんのご厚意でSauvignon 2019というイベントに参加させて貰ったり、岡田さんの畑仕事を手伝わせて貰ったり、自身でカンタベリーからセントラル・オタゴのアレクサンドラまで6時間以上運転して、南島の生産者を訪問したり、とても有意義な時間を過ごす事が出来ました。
ソムリエとしてのゴールをどのように設定して、今はどのようにアプローチしていますか?
常にワインの世界では法律や流行が変わりますし、新しい話題が常に上がってくるので、ゴール出来る時は無いと思います。退職する時がゴールですかね?(笑)日々、変わっていくトピックを逃さないよう、1日10分でも良いから、勉強やワイン関係の記事を読むようにしています。
ソムリエとして最も素晴らしかった経験は何でしょうか?
色々と素晴らしい経験があり、選ぶのが難しいのですが…つい先日、全日本最優秀ソムリエコンクールのお祝いを兼ねて、お客様がChateau Petrus 1990 Double Magnumを開けさせて下さった事です。ペトリュス…まして1990年、さらにダブルマグナムを抜栓して、デカンタージュをさせて頂ける機会など、今後もないと思われますし、ワインの香り・味わいは、鳥肌がたちました。
どんなワインを普段好んで飲まれていますか?
仕事柄、好きな産地やブドウ品種ばかりを売る、オススメするようになるのが嫌なので『どこのワインが好き』とか『好きなブドウ品種』については言及しないようにしていますが、自分で選ぶことが出来るなら白ワインを選ぶ事が多いです。食前酒として楽しめるような酸度の高い、個性のある品種を好む傾向が強いので、リースリング、アルヴァリーニョ、グリューナーヴェルトリーナなど選ぶ事が多いように感じます。
ソムリエとして感じた、ニュージーランドと日本における、ワイン消費者の違いは何でしたか?
大きな違いはお客様がソムリエに求める情報が違うという事でしょうか。日本のお客様は『ブドウ品種、使用構成、樽の有無』などより数字的な情報を聞きたがるように感じますし、ニュージーランドのお客様は『ワインが作られているバックグラウンド』の方を聞きたがっていらっしゃるので、時には自分が飲んでいるワインのブドウ品種などあまり気にしている感じでは無く『ご夫妻2人で営んでいる』とか『この土地にしか石灰岩の土壌が無い』というような話の方を好まれます。
あとは、日本のお客様はヴィンテージが古いものの方が価値を感じますが、ニュージーランドのお客様は若いワインをリリースされてすぐ消費することを好まれるように感じます(勿論生産者は、ヴィンテージが古いものを大切にミュージアムコレクションしていますが)
コンクールでニュージーランドでの(ニュージーランドワインの)経験はどのように役に立ちましたか?
Food & Wine Pairingの提案の時にニュージーランドワインの提案が沢山出来る事です。現地で働いていたからこそ、例えば最近Frommがシュナンブランをリリースしたな?とか、小山さんのマウントフォードのオマージュの話など出来ますし、またニュージーランドのレストランはDietary requirementsの許容範囲が広いので、Vegan menu, Gluten free menuなども日本でしか勤務していないソムリエと比べて幅広く提案出来たと思います。
何故ニュージーランドワインがあなたにとって特別なのか教えて下さい。
最初にワインの海外研修として1人で訪問した国だからというのはあると思います。勿論グロワーズの方がオーガナイズして下さっているので、自分でアポイントを取る訳ではなかったですが、生産者と共に畑、醸造設備を見学し、ランチやディナーを一緒にしたことは大きな経験となりました。皆がとても良くしてくれたので、『もっと話したい』『もっと色々と質問したい』と心から思いましたが、当時の私の語学力では限界がありました。それでもそんな私と積極的にコミュニケーションを取ろうとしてくれたニュージーランドの方々の印象と緊張していてもとても美味しかったニュージーランドワインは、特別となりました。
ニュージーランドに最初に来たのはいつですか?その目的は何でしたか?
日本ソムリエ協会主催のソムリエ・スカラシップ(2015年)にてニュージーランドワイングロワーズ賞を受賞、その副賞として初めてニュージーランドを訪れました。
ニュージーランド最初に来たとき、ニュージーランドの印象はどうでしたか?
自然が多く残っていて、人々がリラックスしていて、みんな優しくて、美しい国だと思いました。
ニュージーランドでお気に入りの場所はどこですか?
オークランドに住んでいたので、やっぱりワイヘケ島が好きでした。クリスマスや、2日間お休みを取れた時、日本に帰国する前に訪れた思い出の場所です。
日本にあってニュージーランドに無いもので、特に欲しいと感じるものは何ですか?
美味しいパンですかね。パンがとにかく美味しくなくて辛かったです。
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