醸造家としての略歴
1986年ドイツ、ラインガウのWeingut Troitzsch-Pusinelliにて収穫を経験後、1995年から98年まで同社にて語学学校・ガイゼンハイムに通学しながらの手伝いを行う。
1996年にはオーストラリア・ギツプスランドのNicholson River Wineryにて3ヶ月の研修を行う。その後、1999年にはフランス、ブルゴーニュのDomaine Lejeuneにて1ヶ月の研修。そして2001年にニュージーランドはワイララパのマーティンボローにてKusuda Winesを設立して、現在に至る。
ワイン醸造家(ワイングロワー)になろうと思ったきっかけや理由を教えて下さい。
18歳の時からワインが好きで、ワインについてより深く知りたいと思った事がまず最初にあり、マスター・オブ・ワイン(MW)と醸造家、両方を天秤にかけましたが、醸造に関わる方が私の「ワインとは何だろう」という疑問の答えにより近づけるような気がした事が大きな理由です。
丸の内の高層ビルに4年通い、シドニーの総領事館で4年お世話になってみて大企業や国という大きな看板を背負うよりも個人の力で自分がどこまで通じるのかを試そうと思い、ワインを通じてそれをやろう、と決めた事が最終的なきっかけです。
ニュージーランド以外でのワイン生産地で好きな産地を教えて下さい。
フランス(ブルゴーニュ、シャンパーニュ、ローヌ、アルザス)ドイツ、イタリア(ピエモンテ)
何故ニュージーランドでワインを造ろうと思われたのか教えて下さい。
直接の理由はガイゼンハイム大学の卒論の実験(2000年3月)をマーティンボロのシューベルトで行ってオーナーのカイ・シューベルトと知り合い、その後「ニュージーランドへ来ないか」誘ってもらったからです。ただ、90年台前半、シドニー時代に何度もニュージーランドを訪れており、アタ・ランギの92年を飲んだ際には「ブルゴーニュ以外で初めてピノらしい香りがするワインに出会った」と強い印象を持っていました。また96年にはオーストラリア・ギップスランドで研修をしていたので南半球の冷涼な地域のピノ・ノワールをやってみたいと思っていましたから、卒論の話は大げさですが運命的なものも感じました。
ワイン造りを始めるにあたり、一番苦労した事は何でしたか?
経験の無さ(ドイツで3ヴィンテージ、オーストラリアで1回、フランス・ブルゴーニュで1回やっていましたが)
他国でのワイン造りに比べてどんな利点があるか教えて下さい。
マーティンボロのユニークな気候。ニュージーランドでも恐らくは一番強いであろう風と、大きな日較差に加えた、夏の最高気温が(例えばセントラル・オタゴ等と比べても)比較的に低いこと。
生産地の特徴はどのようにワインに影響を与えていますか?
低い収量と、それでいて強くなり過ぎない果実味と複雑さ。
ワイン造りのゴールをどのように設定して、今はどのようにアプローチしていますか?
特にゴールはありません。その年の気候とブドウの状態を見ながら、出来るだけブドウの成熟のピークの直前を捉え、それをワインに反映させるように努力しています。その成熟に対して栽培面で干渉しますが、正解が無い上に変数が無限で、ここに温暖化が加わると難しいものがあります……。
自社以外のワインでお気に入りのワイン、感銘を受けたニュージーランドワインがあったら教えて下さい。
90年代初頭のアタ・ランギ。
日本の皆さんにどんな点にフォーカスしてワインを飲んで頂きたいですか?
造り手はもちろんですが、違った地域や品種、ヴィンテージや熟成年数等の「ワインの多様性」でしょうか。
日本から訪問可能でしょうか?
不可。残念ながら試飲施設などは何もありません。
ニュージーランドに最初に来たのはいつですか?その目的は何でしたか?
1992年、旅行
ニュージーランド最初に来たとき、ニュージーランドの印象はどうでしたか?
雄大な自然に恵まれた小さな国。
ニュージーランドでお気に入りの場所はどこですか?
良い場所が多過ぎて決められません。
日本にあってニュージーランドに無いもので、特に欲しいと感じるものは何ですか?
便利で信頼出来る公共交通機関。
住んでいてニュージーランドの気に入っている部分はどこでしょうか?
個人を尊重する社会。スペース(広々とした暮らしの空間、と言いますか・・・田舎なので)
ニュージーランドの食材で、ご自身のワインと最も相性が良いと思うのは何ですか?
ラム肉です。
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日本ではどこで御社のワインを購入出来ますか?
ワイナリーコンタクト先
5 Hawkins Drive, Martinborough
TEL: 06-306-8083
輸入元情報
〒176-0005練馬区旭丘1-56-2
アサヒヤワインセラー
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FAX:+81 (0)3-3951-6980
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